今から21年前の2003年6月29日に阪神競馬場で行われた宝塚記念。
そこで勝利したヒシミラクル号の単勝に1222万円をベットし約2億円を手にした謎の紳士が話題になりました。
当時は週刊誌やワイドショーでもヒシミラクルにちなんで「ミラクルおじさん」と話題になりタイムトラベラーじゃないかと言われていました。
2003年宝塚記念
「ミラクルおじさん」が馬券を購入したのが前日の28日。
ウインズ新橋に来場し、ヒシミラクルの単勝1222万円分を購入しました。
前日ということで発売枚数も少なく一気にオッズが下がりヒシミラクルは単勝1.7倍の一番人気になりました。
このレースは有馬記念を制し昨年の年度代表馬になった「シンボリクリスエス」
皐月賞、ダービーを制し勢いに乗る「ネオユニヴァース」
マイルから2000mでは無類の強さを誇っていた「アグネスデジタル」
などに注目が集まり「ヒシミラクル」は天皇賞(春)を制したものの有馬記念、阪神大賞典、産経大阪杯(当時GⅡ)と掲示板を外す走りが続いていたため穴候補止まりとの見立てでした。
しかし予想に反してレースはヒシミラクルが中団後ろ目から外を回し直線でシンボリクリスエスをかわし先頭に立つと外から追い込んできたツルマルボーイを首差抑え勝利しました。
ヒシミラクルおじさんはなぜ話題になったのか
競馬界で単勝に1000万単位でベットするなんて事は大きなレースではたまに聞く話なんですが、この単勝1222万円ベットの謎の紳士。
なぜこんなに話題になったかというと1222万の資金の作り方が常識では考えられないものだったんじゃないかと言われているからです。
ことの始まりはその年の日本ダービー。
このレースをを制したネオユニヴァースの単勝に50万円をベットしオッズ2.6倍で130万円に。
次はその130万円を安田記念のアグネスデジタルの単勝にベット。
オッズ9.4倍なので1222万円。
こうして作ったお金でヒシミラクルの単勝を買い見事に2億円近い払い戻しをゲットしたと言われていました。
真相はわかりませんが数字の辻褄は合っていますね。
この単勝転がしが当時話題となり
「こんな張り方できるなんて結果を知ってる未来人じゃないのか?」
と言われていたそうです。
仮にこの話が本当だとしたら、お世話になったネオユニヴァースやアグネスデジタルが出走しているレースでヒシミラクル勝負に出たということですので大した博才じゃないでしょうか。
当時は今よりも個人情報にゆるい時代だったのでマスコミはこぞって「ヒシミラクルおじさん」を探しましたが結局見つける事はできず真相は分からず仕舞いでした。
ヒシミラクルおじさんの納税額は?
ちなみにこのミラクルおじさんがヒシミラクルの単勝に1222万円ベットしなければ単勝は25倍程度だったんじゃないかと言われています。
GⅠという大きなレースでは珍しく、一人で9倍もオッズを下げていた事になるんですね。
前日にあまりにもヒシミラクルが売れていたため旨味がないと判断し買い控えた穴党の馬券師たちも数多くいたそうです。
最近は芸人さんが高額馬券を的中させ申告がしっかりとなされていないと指摘され追徴されたというニュースが話題になっていました。
もしこのミラクルおじさんがきちんと納税したとするならば税金はいくらなのでしょう。
配当金額約2億円から馬券購入額1222万円と特別控除50万円を引いた金額の半分が課税対象になるので約9300万円が課税対象。
一時所得による所得税が約3500万になるので手元に残るのは約1億6500万円ですね。
まとめ
今回は21年前未来人だったと話題になった「ミラクルおじさん」について紹介しました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。