ブラジルバスジャック事件犯人の真実!悲しすぎる事件の背景!

トレンド
スポンサーリンク

今回は2000年6月にリオデジャネイロ市内で発生した「史上最悪」と言われているバスジャック事件の真相、裏側にある悲しすぎる背景と驚愕の結末を調査します。

ブラジルバスジャック事件の概要

事件の概要は、拳銃を持った男が11人を人質にバスに立てこもりました。

その様子はテレビで4時間にわたり生中継され、警察の特殊部隊とと人質に銃を突き付けながら叫ぶ犯人という衝撃映像の一部始終がブラジル全土に生放送で伝えられるという前代未聞の事件です。

事件の始まり

事件の始まりはバス停でバスを待っていた乗客から拳銃を持った男が乗り込んだという通報からでした。

到着した警察官がバスに乗り込み男に降りるよう伝えると男は人質を取り警察官に

「お前たちが降りろ。さもないとこいつの頭を吹っ飛ばすぞ」

と言い放ちました。

スポンサーリンク

犯人と要求

犯人は、サンドロ・ド・ナシメント、21歳。スラム出身の元ストリートチルドレンでした。

人質全員の殺害予告をし警察に対して逃走用の車両を用意するように要求してきました。

軍警察は特殊部隊の出動を要請し市街戦では世界最強と言われる特殊部隊「BOPE」(ボッピ)がバスを取り囲みました。

スナイパーが狙撃態勢に入りいつでも狙い撃ちできる状態でした。

しかし、テレビでブラジル全土に生中継されている中、特殊部隊が犯人の頭が撃ち抜く瞬間を国民に見せるわけにはいかず狙撃命令は出ませんでした。

流石にそんな映像は全国民に流せないですよね。

ということで特殊部隊課せられた任務は人質の命を守りながら犯人を生きたまま確保する。

かなり高難度なミッションでした。

タイムリミット

一向に要求に応じない警察に対してサンドロは人質の女子大生に口紅を渡し窓にこう書かせました。「全員を殺す。午後6時に」

それでも警察は要求に応じる気配はなく痺れを切らしたサンドロは約束の6時より20分も早い時間に女子大生に布を被せ銃で撃ったのです。

他の女性客は

「女子大生が殺された。犯人の言うとおりにして」

と叫びましたがサンドロはその女性を人質に取り頭に銃を突きつけました。

そして、生中継を続けるテレビカメラに向かってサンドロは叫びました。

「おい、ブラジル! 俺を映してくれ! 俺はカンデラリアにいた」

この言葉の意味は事件後に明らかになります。

最悪な形の結末

事件発生から4時間、サンドロは突然人質の女性を抱えたままバスを降りてきたのです。

おそらくは投降しようとしたのではないかと思われました。

しかし特殊部隊の隊員は、わずか30センチメートルの至近距離から発砲します。

しかし、弾丸は人質の女性に当たってしまい女性は命を落としてしまいます

サンドロは連行される時に暴れ、それを抑えつけようとした警察官が首を締めたため窒息死してしまいます。

スポンサーリンク

事件後に判明した真相

そして事件後に驚きの事実が判明します。

サンドロは始めからバスジャックを起こそうと考えていたわけではありませんでした。

銃を見せ乗客を脅し金銭を取ろうと考えていたのでした。

しかし通報され警察官に取り囲まれたサンドロが行き場を無くして起こしてしまったというのが事件の真相でした。

なのでサンドロには初めから人質を傷つけるつもりはなかったそうです。

そのため事件発生直後には人質たちにこう告げていたそうです。

「俺は誰も殺さないし、傷つけない」と。

時間前に銃で撃たれたと思われた女子大生にも

「お前を殺しはしない。俺が撃ったら、みんなで悲鳴をあげるんだ。いいな?」

とわざと外して発砲していたのでした。

そして乗客は指示通り叫びました。全て演技だったのです。

スポンサーリンク

事件の裏側にあるもの

なぜそんなことになったのでしょうか。

それは1993年に起きた警察官グループによるストリートチルドレン虐殺事件

「カンデラリア教会虐殺事件」

が深く関係しています。

被害当事者であったサンドロは警察に対して大きな不信感と恐怖があり

「捕まってしまえば必ず殺される」

との思いがありました。

自分の思いとは裏腹にバスジャック事件へと発展してしまった今回の件からなんとしてでも逃げ出したかった。殺されないために。という思いが強かったのでしょう。

事件後の反応

サンドロの行動は許されるものではありません。

動機も自分勝手な強盗をしようとしたことに変わりはないからです。

しかしサンドロは誰も殺しておらず人質の女性を撃ったのは警察です。そしてサンドロも。

事件後、バス内の事情が明らかになった事とサンドロが「カンデラリア教会虐殺事件」の被害者だと知った国民は「警察の大失態」として避難すると同時に事件の背景に心を痛めました。

事件から20年以上経っている今でもストリートチルドレンは2万人を超えています。

現在も貧富の差は激しく犯罪に手を染めないと生きていけない子供たちが多くいるのです。

事件の教訓を活かし根本的な改善をしていかないとまた悲劇を繰り返してしまうのではないでしょうか。

この事件は「バス174」という映画にもなっています。とても心が痛くなる内容です。

まとめ

今回はブラジルリオデジャネイロ市内で発生した「史上最悪」と言われたバスジャック事件の真相、裏側にある悲しすぎる背景と驚愕の結末について調査しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

スポンサーリンク
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました