2022年7月8日安倍晋三元総理が凶弾に倒れました。
総理大臣経験者が殺害(暗殺)されるのは1936年に起きた2.26事件以来です。
今回は歴史的大事件を起こした山上徹也の壮絶な生い立ちと犯行動機について調査します。
犯行の裏には大きな闇がありました。
山上徹也が起こした安倍元総理事件
2022年7月8日安倍元総理は大和西大寺駅北口前で参議院議員選挙の応援演説をしていました。
その演説中、山上徹也が背後から手製の銃で2発発砲しました。
そのうちの1発が安倍元総理の首元に命中しました。
安倍元総理はその場で出血多量により倒れました。
ドクターヘリで奈良県立医科大学附属病院に搬送されましたが死亡が確認されました。
容疑者は奈良県内に住む41歳の男性山上徹也。
政治的な思想はなく、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に強い恨みがありました。
この強い恨みが事件の動機と大きく関わっています。
事件に使用した銃はインターネットで調べ自作したもの。
後の家宅捜索で7丁が発見されています。
山上徹也の動機
山上徹也が犯行に至った動機は何でしょうか。
取り調べの中で次のように述べています。
「母親が旧統一教会に入会し、多額のお金を振り込んだ影響で破産したことがそもそもの元凶」
「家庭生活がめちゃくちゃになり、(同団体を)絶対成敗しないといけないと思った」
「動画を見て、安倍氏と団体につながりがあると思い、絶対に殺さなければいけないと確信した」
この動画というのは2021年に安倍元総理が世界平和統一家庭連合の韓鶴子総裁に送ったものです。
インターネット上に公開されていたものを山上徹也がたまたま見たのでしょう。
何故これほどまでに世界平和統一家庭連合に対して怒りがあるのでしょうか。
旧統一教会と母親
その原因は山上徹也の母親にあります。
山上の母親は1991年に統一教会に入信します。
入信直後から数千万円単位で教団に対して献金を行っています。
貯蓄、夫の生命保険、土地住宅などで合計1億円以上は献金していると推測されます。
当然生活は困窮し学業も満足に出来ませんでした。
病を抱えた兄と妹を養うため自衛隊に入るも母親の献金は続きました。
兄と妹を守るため自らに生命保険を掛けて自殺しようとしたこともありました。
それほど追い詰められていたんです。
安倍元総理を狙ったわけ
こんな生活を続ける中教団への憎しみが大きくなっていき総裁の韓鶴子と親交があると思い込んだ安倍元総理に殺意が向いたんだと思われます。
安倍元総理を狙った動機について山上徹也は次のように語っています。
「結果的に安倍元首相が死んでも仕方ないという思いで銃を撃ちました」
「安倍元首相ではなく、統一教会のトップ、韓鶴子総裁を撃ちたかった。
でも、コロナで日本に来ないので、統一教会と深い関わりのある安倍元首相を撃ちました」
自分が憎くて仕方がないと思っている教団に対してビデオメッセージを送る安倍元総理が許せなかったのでしょう。
山上徹也の動機
事件の動機について記者から問われた際の山上徹也の回答は
「事件の動機が旧統一教会以外にあるのではないかと推測されることは残念だ」
と述べています。
事件の動機は「世界平和統一家庭連合」への強い恨み以外はありませんでした。
山上徹也がやった行為については肯定されるべき事は1つもありません。
しかし、宗教というものが1つの幸せな家庭を壊していったのもまた事実です。
その意味では考えさせられる事件でもあります。
事件後の反響
事件後には山上徹也と同じ境遇のいわゆる2世信者の団体から1万3千通を超える署名が届きました。
減刑を嘆願する署名だったんです。
しかし段ボールで届けられたため中身が分からず、
危険物の可能性があるとして手続きが急きょ中止になった事がありました。
また全国から洋服や菓子などの差し入れも届いているそうです。
送られてきた現金も100万円を超えるといわれています。
SNS上でも山上徹也を擁護する書き込みが多数見られました。
「同情する。
毒親に育てられている身として、
気持ちはよくわかる」
「借金、自己破産、家庭崩壊。
失礼だけど共感してしまう」
事件後のこの反響を皆さんどのように感じますか?
まとめ
今回は歴史的大事件を起こした山上徹也の壮絶な生い立ちと犯行動機について調査しました。
犯行の裏には世界平和統一家庭連合という宗教団体がありました。
政府自民党との黒いつながりも噂されている教団ですが、
この不幸な事件が繰り返されないように原因を追及し
正すべきは正して欲しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。